2016年10月23日 (日)
硬質レジン前装冠は、歯科で提供されている差し歯の一種です。硬質レジンと前装冠の二単語に分けられます。
硬質レジンは樹脂の一つで、いわゆるプラスチックのような性質を持ちます。艶を持った白さは、義歯とするに相応しいものですが、同じく歯と親和性の高いセラミック程の強度はありません。
そこで硬質レジンの外見上の利点を生かしたまま、差し歯として利用する方法として、前装といった手段が取り入れられたものが硬質レジン前装冠です。
表面は硬質レジン、中身は歯科治療でも一般的な合金が使われた差し歯は、レジンと金属の良い所取りといっても過言ではない特徴を備えます。
金属の持つ硬度により、前歯や奥歯など噛み合わせにおいて重要な部分に使用できる点に加え、単なる金属にはない歯との見た目の近さもあって、歯科によってはインプラントよりも硬質レジン前装冠での治療を多く行っている所もあります。インプラントと比較すると安価であることから、その代用として用いられることも少なくありません。
保険が適用されるかどうかは、治療対象となる歯にもよりますから、治療の前に歯医者に確認しておくとよいでしょう。単純な金属の差し歯とはお手入れの方法も変わりますので、そうした面でも歯医者の指示をしっかりと聞いて行動するのが適切です。
尚オールセラミックとは違い、曲がりなりにも金属を使うため、金属にアレルギーを持つ方には適さない治療法ですので、該当の方はかかりつけの歯医者とよくコミュニケーションをとった上で対策を講じましょう。
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