2022年10月10日 (月)
セラミックを用いた歯科治療は、原則として保険が適用されません。最近は保険で入れられる白い歯に注目が集まっていますが、あれは厳密にいうとプラスチックであり、セラミックではないのです。
そのためセラミック治療は費用が比較的高く、なかなか一歩踏み出せないという方もいらっしゃることでしょう。そんな方には是非とも医療費控除について知っていただきたいです。
医療費控除というと、保険診療の治療にしか使えない制度のように思われがちですが、実際はそうではありません。例えば、歯並びをきれいに整える歯列矯正は医療費控除の対象となるのは有名ですよね。その他、インプラント治療や今回ご紹介しているセラミック治療でも、医療費控除を利用することができるのです。いずれも比較的高額な費用がかかる歯科治療であり、医療費控除の条件をクリアできるケースがほとんどといえます。
セラミック治療には、ラミネートベニアやセラミッククラウン、セラミックインレーなどさまざまな種類がありますが、基本的にどれも医療費控除の対象内です。当院ではセラミックインレー(単純型)を30,000円未満で治療しているため、それ単独では医療費控除の条件を満たすことができませんが、申請する際にはその他の治療費も含めて良いため、結果的に控除を受けることが可能となります。
医療費控除は、1月1日から12月31日までに支払った医療費の総額が100,000円を超えた場合に申請できる制度です。しかも、世帯主だけでなく、生計が同じご家族全員の医療費を合わせることができるため、セラミック治療を受けた際にはほとんどのケースで申請が可能となるといえます。ちなみに、当院でも取り扱っているオールセラミッククラウンのハイグレードだと費用が90,000円弱となることから、その時点で医療費控除の条件をほぼ満たしているといえます。
医療費控除で申請できる費用は、具体的な治療費だけではありません。つまり、上記の例だとオールセラミッククラウンの費用だけではなく、その前にかかった虫歯治療の費用や処方された薬剤の費用、通院にかかった交通費(公共交通機関を利用した場合に限る)なども医療費控除に申請することができるのです。この点は意外に知らない方も多いので、きちんと把握しておく必要があります。
医療費控除は毎年、2月16日から3月15日の1ヵ月間に設けられる確定申告の期間中に申請します。申請に必要な書類は国税庁のホームページからダウンロードできますので、気になる方はチェックしてみてください。これまでは医療費控除の申請の際に、治療費の領収書を提出しなければならなかったのですが、近年、それが不要となったため、手続きもかなり簡素化されています。医療費控除は最大5年までさかのぼって申請できることから、過去にセラミック治療を受けた場合でも、今年の確定申告の時期に手続きすることも可能です。
今回は、セラミック治療を受けた場合の医療費控除について解説しました。セラミッククラウンやセラミックインレーなどを装着したときの治療費は基本的に医療費控除の対象となりますので、該当されている方は是非ともこの制度をご活用ください。セラミック治療の医療費控除についてさらに詳しく知りたい方は、お気軽にライフ錦糸町歯科クリニックまでご連絡ください。
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