2022年11月7日 (月)
前回は、芸能人の“白すぎる歯”について取り上げましたが、今回は“ちょうど良い歯の白さ”について解説します。私たちの歯の色はとても奥深く、個々人によっても違いが見られるため、歯科治療では細心の注意を払いながら患者さまに最善といえる色調をご提案しております。
ちょうど良い歯の白さというのは、なんともあいまいな表現ですよね。歯科治療は医療の一種であり、何となく施術されても不安に感じてしまうことかと思います。そこで有用なのがシェードガイドと呼ばれる器具です。シェードガイドは、いわゆる“色見本”であり、同じ「白」でもたくさんのバリエーションが選択することが可能となっています。
その中からちょうど良い白さを選ぶことになるのですが、とにかく白いことを重視すると、前回のテーマとなっていた「白すぎる歯」になってしまう点に注意しましょう。その際、参考になるのが患者さまご自身の歯です。シェードガイドを使ったシェードテイキング(色の選択)では、治療する歯のすぐ隣の歯に色を合わせるのが一般的となっています。つまり、ちょうど良い歯の白さというのは、患者さまご自身の天然歯の色ということになります。
セラミックにもいくつかの種類がありますが、審美性に最も優れたオールセラミックなら、色の調整も細かくできるため、ちょうど良い白さに仕上げることも難しくありません。これがジルコニアとなると単調な色となりがちで、仕上がりに違和感が生じてしまうこともあります。歯科用プラスチックであるレジンを用いた場合はなおさらです。そういう意味で市色調をしっかり合わせたい方にはオールセラミックがおすすめといえます。
美しいものに対する価値観には個人差があるため、歯科医師が推奨する白さが必ずしも患者さまにとってベストになるとは限りません。仮に、患者さまの歯と同等の色調、透明感、光沢、質感をセラミックで再現できたとしても、それが患者さまの考える美しさとは異なる場合もあります。ですから、セラミックを始めとした審美治療を受ける際には、ご自身がどのような白さを手に入れたいと考えているのか、歯科医師にきちんと伝えることが大切です。前回のブログのテーマとなった「芸能人の白すぎる歯」もそれがご自身の希望の色であるなら、実現した方が良いといえます。ただ、ご自身の感覚だけに頼ってしまっても後悔や失敗する可能性もありますので、審美治療は歯科医師に相談しながら、ちょうど良いといえる色や形を模索していくことが重要といえます。
ライフ錦糸町歯科クリニックでは、セラミックを使った治療以外にも歯を白くする「ホワイトニング」や目立ちにく入れ歯の「ノンクラスプデンチャー」など、幅広い診療に対応しておりますので、見た目の美しさを追求したい、より快適な入れ歯を装着したいという方は、お気軽に当院までご相談ください。もちろん、人工歯の色のご相談も承っております。
今回は、歯のちょうど良い白さについて解説しました。とてもシンプルなテーマですが、歯科治療の満足度を大きく左右する重要なポイントでもあるため、事前にしっかと考えておくことはとても大切です。人工歯は数年から数十年使い続けるものであり、可能な限り自然で美しい色に仕上げたいものですよね。
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