2023年1月16日 (月)
セラミック治療は保険外診療であり、費用も高くなりがちです。その分、審美性や機能性、耐久性を追求できるのですが、実際に何年ぐらい使い続けることができるのか知りたいものですよね。今回はそんなセラミックの歯の寿命について詳しく解説します。
人工歯の寿命というのは、その人のお口の中の状態や口腔ケアの状況などによって大きく変わるため、一概に語るのはなかなか難しいものです。その点を踏まえてセラミックの寿命について触れると、10年程度は問題なく使い続けることが可能といえます。数年で摩耗や変色などが目立ってくるレジンとは大きく異なりますね。かみ合わせの状態が良く、セルフケアとプロケアをきちんと両立できている人であれば、15年、20年経っても変わらず美しい状態を保てています。
セラミック歯は、歯科用プラスチックであるレジンはもちろん、場合によっては銀歯よりも寿命が長いです。それは次に挙げるような特徴がセラミックにあるからです。
レジンや銀歯と比較すると、セラミックは歯との適合性が高く、人工歯と歯質との間に隙間が生じにくいです。人工歯が寿命を迎える主な原因は、隙間に入り込んだ細菌によって虫歯を再発することなので、その点において優れているセラミック歯は自ずと寿命も長くなります。
セラミック製のお皿をイメージすると理解しやすいかと思いますが、セラミックという材料には汚れが付着しにくいです。表面がツルツルとしているので、歯垢や歯石が形成されず、虫歯・歯周病のリスクを抑えることが可能です。
レジンはあくまでプラスチックなので、天然歯とかみ合うことで徐々に削れていきます。一方、セラミックは天然歯と同等の硬さを備えており、摩耗することは基本的にありません。場合によっては、かみ会う天然歯の方が削れてしまうこともあるため、セラミックのこの特徴には一長一短があるといえます。
これは人工歯の寿命と直接的に関係する要素ではありませんが、セラミック歯には金属アレルギーのリスクがないというメリットがあります。仮に銀歯によって金属アレルギーを発症してしまったら、再治療せざるを得なくなるため、その人工歯は寿命を迎えます。ですから、セラミック歯はアレルギーの発症によって寿命を迎えるリスクがゼロの人工歯ということができます。
セラミック歯の寿命を延ばすためには、次に挙げる点に注意する必要があります。
歯ぎしりや食いしばりといった悪習慣があると、セラミックが割れてしまうことがありますので、早急に改善するよう努めましょう。歯ぎしりの治療は歯医者さんで受けられます。
セラミック歯は、虫歯になりにくい人工歯ではあるものの、天然歯とはやはり異なります。定期的に歯科検診を受けて、セラミック歯に異常が生じていないかをチェックしてもらいましょう。歯科の定期検診では、歯のクリーニングやブラッシング指導を受けることもできます。
今回は、セラミックの歯の寿命について簡単にご説明しました。セラミックの歯の寿命が10年程度というのはあくまで目安であり、ケースによっては大きく変わる点にご注意ください。ライフ錦糸町歯科クリニックまでご相談いただければ、セラミック治療についてさらに詳しくご説明します。
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