歯の豆知識

1割れた銀歯をセラミックで治療する場合の注意点

2023年1月30日 (月)

銀歯はいろいろな理由で取れたり、外れたりすることがあります。場合によっては割れることもありますが、その後にセラミック治療を希望される方は少なくありません。今回はそんな割れた銀歯をセラミックで治療する場合の注意点について詳しく解説します。

 

割れた銀歯をセラミックにするメリット

銀歯が何らかの理由で割れた場合、再治療する必要があります。そのまま放置すると奥歯で食べ物を噛めなくなるだけでなく、残った歯質に感染が起こって虫歯を再発してしまうからです。その際、有用なのが今回のテーマで「セラミック」です。割れた銀歯をセラミックにすると、次に挙げるようなメリットが得られます。

 

◎見た目が美しい

銀歯は文字通り銀色をしており、金属色がむき出しです。基本的に奥歯に入れる人工歯ですが、それでもやはり口を大きく開けた時には目立ってしまいます。そうした人工歯の審美面を向上させたい人には、セラミックがおすすめといえます。セラミックは単に白いだけではなく、天然歯が持つ光沢や透明感、質感などを忠実に再現できるのです。

 

◎虫歯が再発しにくい

セラミックは、残った歯質にぴったり適合させることが可能なので、虫歯の再発リスクが銀歯よりも低くなっています。経年的な摩耗や変色もほとんど起こらず、金属アレルギーやメタルタトゥーのリスクもゼロとなっており、銀歯よりも身体にやさしい歯科材料といえるでしょう。

 

銀歯が割れた原因に要注意

銀歯が割れたということは、奥歯に何らかの強い力がかかったことを意味します。それが道端で転んだ際の衝撃や交通事故などに外傷ならとくに問題はないのですが、噛む力が強いことで銀歯が割れたのであれば、通常のセラミックをおすすめすることはできません。いわゆる「オールセラミック」は、歯科材料の中で最も美しいのですが、金属ほど頑丈ではないのです。もともと噛む力が強かったり、歯ぎしり・食いしばりなどの悪習癖があったりする場合は、おそらく割れてしまうことでしょう。その際、治療の選択肢として挙げられるが「ジルコニア」です。

 

◎ジルコニアってなに?

ジルコニアは、セラミックの一種で見た目は白くて美しく、審美材料としても重宝されています。標準的なセラミックとの違いは“強度”です。ジルコニアは金属に匹敵するほどの硬さを備えており、強い力が加わってもオールセラミックのようには割れません。ただし、透明感に乏しいため、オールセラミックよりは審美性に劣ります。とはいえ、奥歯ならジルコニアでも十分な審美性を確保できることから、治療結果に満足される患者さんは非常に多くなっています。

 

銀歯が割れた原因を解消することが大切

銀歯が割れるというのは、よほど強い力がかかったことを意味します。その背景には、かみ合わせの異常や歯ぎしりなどの悪習癖が潜んでいるため、まずは原因を突き止め、取り除く必要があります。その上で、新たに装着する被せ物の材料を検討することが重要といえるでしょう。

 

まとめ

今回は、銀歯が割れた場合にセラミックで再治療するメリットやデメリット、注意点について解説しました。上述したように、すべてのケースでセラミックが推奨されるわけではありませんので、まずはライフ錦糸町歯科クリニックまでご相談ください。当院では、精密に検査・診断した上で最善といえる治療法をご提案することができます。


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