2023年2月27日 (月)
ホワイトニングは、漂白剤を使った歯科処置であり、施術後には注意すべき点がいくつかあります。その中でも重要なのが食事ですね。ホワイトニングを受けた日に何を食べるかによって、治療の仕上がりも変わってくるため、十分な配慮が必要となります。今回はそんなホワイトニング後の食事の注意点について詳しく解説します。
ホワイトニング処置を施した直後は、歯が丸裸のような状態になっています。私たちの歯は通常、ペリクルという薄い膜で覆われており、外からの刺激を受けにくくなっているのですが、漂白剤を作用させることでその膜は完全に排除されます。ですから、ホワイトニング直後に色の濃い食べ物や飲み物を口にすると、普段以上に着色してしまいますので要注意です。
ホワイトニング処置を実施してから24時間程度経過すると、歯も普段と同じような状態に戻ります。つまり、ペリクルが再び形成され、歯の状態も落ち着いてくることから、食事も普段通りにとれるようになるのです。ただ、ホワイトニングの効果を長持ちさせたいのであれば、施術後も食生活に気を遣うのが望ましいといえます。
食品の種類によっては、明らかに歯の着色を促すものがあります。最も身近なのはコーヒーや紅茶ですね。これらにはカフェインが含まれており、仕事や勉強の合間に飲むと頭をリフレッシュさせることができますが、着色性が極めて高く、ホワイトニング後にはおすすめすることができない飲み物です。緑茶であれば体にも良く、健康的ではありますが、着色という観点ではコーヒーや紅茶と変わらず有害です。その他、赤ワインやカレー、中華料理全般も着色性が強い点にご注意ください。もちろん、そうした食品・嗜好品をすべて我慢するのも良くありませんので、色の濃い食べ物を口にした後は、できるだけ早くお口の中をケアするようにしてください。
ホワイトニングの効果は、永続的なものではありません。例えば、即効性高いオフィスホワイトニングの持続期間は、3~6ヵ月程度が一般的です。即効性は低いものの持続性に優れたホームホワイトニングは、6~12ヵ月程度その効果が続きます。とはいえ、半年から1年も経過すればどちらの方法でも歯の色の後戻りが生じてきますので、定期的に施術を受けていくこと、白くて美しい歯を半永久的に持続させることが可能となりますよ。ホワイトニング後の食事で、コーヒーや紅茶、赤ワイン、カレーなどをどうしても我慢できないという人もタッチアップすることできれいな状態を保ちやすくなります。
お口の中に何らかの食品を入れた後は、その都度、口腔ケアする習慣を身につけてください。それは勉強や合間の間食も同じです。出先などで歯磨きするのが難しい場合は、うがいするだけでも着色を予防する効果が期待できます。その際、マウスウォッシュなどを活用するとなお良いといえます。
今回は、ホワイトニング後の食事の注意点について解説しました。ホワイトニング直後は施術前より着色しやすい状況にあるため、色素の強い食品はできるだけ控えるようにしてください。ホワイトニングから24時間経過した後も、色素の強い食品を避けることで、ホワイトニング効果をより長く持続させることが可能となります。
カテゴリー: 未分類