2023年4月10日 (月)
歯科医院のホワイトニングは、歯の黄ばみや黒ずみなどを改善するための処置であり、基本的には誰でも受けることができます。施術の際に歯を削るようなこともしないため、繰り返し歯を白くすることができるのですが、虫歯があった場合はどうなるのか気になりますよね。今回はそんなホワイトニングと虫歯の関係について詳しく解説します。
ホワイトニングは、安全性が保証された施術法ではあるものの、それは歯や歯茎が健全であることが前提となっています。今現在、ホワイトニングを施す部位に虫歯がある場合は、原則として適応外となります。
ホワイトニングでは、過酸化水素や過酸化尿素からなる漂白剤を使用して歯を白くします。漂白剤はとても刺激性の強い物質であり、虫歯がある歯に作用させると知覚過敏の症状を引き起こしてしまうことでしょう。そればかりか虫歯が深い場合には、歯の神経を傷めてしまい、結果として抜髄をしなければならなくなることもあるのです。そうしたリスクを患者さまに背負わせるわけにはいかないという理由から、虫歯がある歯はホワイトニング適応外とさせていただいております。
今現在、虫歯があっても治療によって完治させることができれば、ホワイトニングも受けられるようになります。ですから、歯列の中に虫歯がある方は焦らずまずは、虫歯治療に専念しましょう。虫歯治療が完了したら、安全性が確保されたホワイトニングが受けられます。ただし、虫歯治療後のホワイトニングにはひとつだけ注意点があります。それは修復もしくは補綴した部分のホワイトニング効果についてです。
歯科医院で行うホワイトニングは、天然歯のみにその効果を発揮します。具体的には、漂白作用のある薬剤がエナメル質の微細な穴に入り込んでいき、歯質内部に沈着した着色汚れを化学的に分解・除去します。レジンやセラミックはそもそも天然歯とは異なる構造を採っており、漂白剤によるホワイトニング効果が期待できません。ですから、虫歯治療の後に装着した修復物の部分の色の改善は不可能となります。修復した範囲によっては、歯の色にムラが生じることもあるため、事前に歯科医としっかり話し合っておくことが大切です。
ホワイトニングでは、比較的作用の強い薬剤を用いることから、歯に対するダメージを心配される方も少なくないです。確かに、施術の方法を誤ると、歯や歯茎を傷めることがありますが、それは歯質そのものにダメージが及ぶわけではありません。ホワイトニングを繰り返し受けたからといって、歯が傷ついたり、虫歯菌の酸で溶かされやすくなったりすることはありませんのでご安心ください。ただし、そうした安全性・確実性は、歯科医師の診断があってのものであり、自己判断で個人輸入されたホワイトニング剤などを用いる場合は例外となります。
今回は、虫歯がある場合のホワイトニングについて解説しました。今現在、明らかな虫歯がある場合は原則としてホワイトニングすることはできません。虫歯をきちんと治してからホワイトニングするようにしましょう。そんな歯医者のホワイトニングについて関心のある方は、お気軽にライフ錦糸町歯科クリニックまでご連絡ください。当院ではいろいろな種類のホワイトニングに対応しております。
カテゴリー: 未分類