2016年11月17日 (木)
子供の虫歯予防に歯科医院の歯医者が良く用いているのがフッ素です。虫歯は細菌が作り出す酸により、歯のカルシウムやリンなどが溶けてしまい、エナメル質に穴が開く症状です。食事でもカルシウムやリンが溶ける事がありますが、唾液により溶けた成分は歯の表面に戻されます。カルシウムやリンを唾液により戻す事を再石灰化と呼んでいます。通常であれば問題ないのですが、何らかの原因でバランスが乱れると初期虫歯が発生するのです。
フッ素は再石灰化の際に歯の表面にあるエナメル質の成分と結合し、歯を強くすると言う作用を持っています。歯が強くなるとカルシウムやリンも溶けにくくなります。さらに細菌の活動を抑制する作用もあり、細菌の出す酸が少なくなるため初期虫歯の予防に役立ちます。
乳歯は永久歯と比べるとカルシウムやリンが溶け出しやすいです。エナメル質に穴が開き、そのまま放置すると象牙質から神経へと症状が進行し、そのうち抜歯するしかなくなります。永久歯が生えてくるのだから大丈夫だろうと思われがちですが、永久歯に生え変わってきた時の歯並びに悪影響を及ぼす事があるのです。
初期虫歯のうちに歯科医院の歯医者に診て貰えば簡単に歯の修復が行えますので、子供のうちからフッ素塗布による虫歯予防を始めたほうが良いです。フッ素塗布を行っても少しずつ減っていきますので定期的に塗布する事が必要です。歯科医院の歯医者に3か月に一度のペースでフッ素塗布して貰うと効率の良い虫歯予防が行えます。さらに自宅でフッ素入りの歯磨きを使用できれば完璧です。
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