2016年11月25日 (金)
歯周病といえば口腔内だけに影響を与えるように思いがちですが、最近の研究では歯周病と幾つかの全身疾患には関連性があることがわかってきました。それだけではなく、全身疾患が歯周病に影響を与えることもあるのです。歯周病が全身疾患にいい影響を与えることはありませんから、早めに歯科でしっかりと治療することが必要です。
歯周病と関連性が深いと考えられている主な全身疾患に糖尿病、心疾患、骨粗鬆症があります。糖尿病の合併症の一つとして歯周病があり、糖尿病の人は歯周病のリスクが高いと考えられています。歯科で歯周病を治療することによって、インスリンが働きやすい状態なり、血糖値が改善される可能性があります。
心疾患は歯周病で発症リスクが高まるという研究がなされています。重症の歯周病であるほど心疾患の発症リスクが高くなる傾向にあります。これは歯周病によってできた炎症性の物質が血管を通って、心臓の血管にも影響するからであると考えられています。
骨粗鬆症は加齢や生活習慣によって骨が弱くなっていく疾患ですが、骨が弱くなってくるとあごの骨や歯周組織にも影響を与えると考えられており、骨粗鬆症が進んでくると歯周病を発症し、重症化するリスクが増えてくるのです。
他にも幾つかの全身疾患と歯周病の関連性が指摘されており、歯周病を治療することによって全身疾患のリスクを減少させることができますし、全身疾患を治療することによって歯周病のリスクを減らすこともできるのです。
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