2022年11月21日 (月)
歯並びの乱れを治す方法について調べていると、標準的な歯列矯正以外にも「セラミック矯正」という治療法についても見聞きすることがあります。従来の矯正治療にはないメリットがたくさん書かれていたりするため、多くの人が関心を持たれているようです。今回はそんなセラミック矯正のメリットとデメリットについて詳しく解説します。
セラミック矯正とは、矯正治療の一種のように思われがちですが実際はそうではありません。“矯正”という名称がついてはいるものの、本質はセラミックを用いた被せ物治療でしかないからです。セラミックで作ったクラウンを装着して、歯の形や色、位置、大きさなどを改善することを巷ではセラミック矯正と呼んでいます。
セラミック矯正の最大のメリットは、歯を動かさずに歯並びの“見た目”を改善できる点です。改善できるのはあくまで見た目であり、歯並びを根本から良くできるわけではない点にご注意ください。
セラミック矯正のメリットとしては、歯の色を大きく改善できる点が挙げられます。重度の着色や変色が認められる歯でも、セラミック製の被せ物を装着することで本物の歯の白さや美しさを回復できます。
セラミック矯正にかかる期間は、一般的には2ヵ月程度で治療が完了します。歯を動かすだけでも2~3年の期間を要する歯列矯正とは大きく異なり、短期間で歯並びをきれいにできます。
セラミック矯正では、セラミック製の被せ物を装着するために、健康な歯質を大きく削らなければなりません。これは歯列矯正やホワイトニングとの根本的な違いであり、セラミック矯正の最大のデメリットともいえます。
歯の着色や変色の改善を目的としてセラミック矯正を受ける場合は、治療期間の長さがデメリットともなります。というのも、歯科医院で受けるホワイトニングは、短ければその日に、比較的症状が強い場合でも、2~3回の通院で歯の色を改善できることができるのです。そうした歯科のホワイトニングと比較すると、セラミック矯正の治療期間は長いと言わざるを得ません。
治療する歯の本数によっても大きく変わりますが、セラミック矯正にかかる費用はホワイトニングよりも明らかに高いです。ただし、歯列矯正と比較した場合は、セラミック矯正の方が安価であるといえます。
セラミック矯正では、再生することのないエナメル質や象牙質を大きく削る処置なので、ああとから元に戻すことはできません。また、歯並び全体を整える処置でもないため、かみ合わせが悪くなるリスクもある点にご注意ください。
上記のように、セラミック矯正には意外に大きなデメリットを伴うため、歯の色を美しくしたいのであれば、ホワイトニングの方がおすすめといえます。また、悪い歯並びを改善したい場合も形だけ整えるセラミック矯正ではなく、歯列の乱れを根本から良くできる標準的な矯正治療の方が適しているといえます。もちろん、ケースによってはセラミック矯正が最善といえる場合もありますのが、歯の色や形、歯並びに関する悩みがある方は、お気軽にライフ錦糸町歯科クリニックまでご相談ください。
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